花粉症の原因は腸内環境の乱れ?アレルギー反応との深い関係とは
春先になるとくしゃみが止まらず、目のかゆみに悩まされる花粉症。実は、花粉症の原因の一つに「腸内環境の乱れ」があることをご存じですか?腸は「第二の脳」とも呼ばれ、私たちの免疫システムと深くかかわっています。今回は、腸内環境と花粉症の関係について掘り下げて解説します!
1.そもそも腸内環境とは?
腸内には約100兆個以上の腸内細菌が住んでおり、大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分けられます。
善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)→免疫を調整し、健康を維持する
悪玉菌(ウェルシュ菌・大腸菌)→腸内を腐敗させ、有害物質を発生
日和見菌(普段は中立だが、優勢な方に味方する)
腸内環境が整っていると、善玉菌が優勢になり、免疫バランスも安定します。しかし、腸内環境が乱れると、悪玉菌が増え、アレルギー反応が起こりやすくなってしまいます。
2.腸内環境の乱れと花粉症の関係
①腸は免疫の70%を担っている
私たちの体の免疫細胞の約70%は腸に集まっています。腸内環境が良い状態だと免疫機能が適切に働きますが、腸内環境が悪化すると免疫システムが過剰に反応して、花粉症のようなアレルギー症状を引き起こしやすくなります。
②腸内環境が悪いと炎症が起こりやすい
腸内で悪玉菌が増えると、有害物質が発生し、腸の粘膜がダメージを受けます。これにより腸のバリア機能が低下し、アレルゲン(花粉など)に対して体が過敏に反応するようになります。
③腸内環境の乱れがヒスタミンの分泌を促す
花粉症の症状(鼻水・くしゃみ・目のかゆみ)は、ヒスタミンという物質が過剰に分泌されることで引き起こされます。腸内環境が悪いと、ヒスタミンの分泌が増え、症状がよりひどくなることがあります。
3.腸内環境を整えて花粉症を軽減する方法
腸内環境を改善すれば、花粉症の症状を和らげることが期待できます。以下のポイントを意識しましょう!
・発酵食品を摂る(ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌など)
・食物繊維を意識する(ごぼう、海藻、玄米、野菜類)
・オリゴ糖を取り入れる(バナナ、玉ねぎ、はちみつ、大豆など)
・水分をしっかり補給する(腸の動きをスムーズにするために1.5~2Ⅼの水を飲む)
・ストレスを減らす(ストレスは腸の動きを低下させるため、リラックスする時間を作る)
まとめ
花粉症の原因は花粉だけでなく、腸内環境が大きく関係していることが分かっています。腸内の善玉菌を増やし、免疫バランスを整えることで、花粉症の症状を軽減できる可能性があります。
「花粉が飛び始めてから対策する」のではなく、日頃から腸内環境を整えて、花粉症に負けない体づくりをしてみませんか?