どくだみは、その独特な香りと薬効で広く知られる多年草ですが、実はいくつかの品種が存在します。それぞれが異なる特徴を持ち、観賞用としても人気があります。今回は、どくだみの様々な品種についてご紹介します。
1.一般的などくだみ(標準種)
まずは、もっとも一般的などくだみについてです。日本全土に広く分布しており、野生で見かけることも多いです。特徴はハート形の緑色の葉と、小さい白い花。この標準種は、薬草として古くから利用され、主に利尿作用や抗炎症作用を目的にお茶やエキスとして活用されます。
特徴
・緑色の葉
・ハート形の形状
・独特な香りが強い
・初夏に白い花が咲く
2.カメレオンどくだみ(五色どくだみ)
カメレオンどくだみは、標準のドクダミに比べて葉の色が非常にカラフルなのが特徴です。葉は緑だけでなく、赤や黄色、ピンクなどの色が混ざり、季節や成長段階に応じて変化します。観賞用として人気があり、庭に植えると鮮やかな色合いで彩りを添えてくれます。
特徴
・緑、赤、黄色、ピンクのカラフルな葉
・見た目が美しく、観賞用として人気
・一般のドクダミと同じく、独特な香りを持つ
育て方のポイント
・日当たりが良い場所では葉の色が鮮やかに出やすい
・湿り気のある土を好むが、水はけがよい場所で育てると良い
3.八重どくだみ
八重どくだみは、花が八重咲になる珍しい品種です。通常のどくだみが4枚の花弁に見える総苞片を持つのに対し、八重どくだみはそれが重なって八重に見えるため、見た目に華やかさが増します。標準種と同じように薬効を持ちながら、観賞用としても非常に魅力的です。
特徴
・八重咲の白い花
・標準のどくだみよりも華やか
・薬効は標準種と同じ
育て方のポイント
・日陰から半日陰の場所でよく育つ
・一度根付くと上部で育てやすいが、地下茎で広がるので、広がりすぎないよう注意が必要
どくだみ品種の活用と楽しみ方
どくだみの品種は、それぞれに異なる魅力があり、観賞用として庭や鉢植えで楽しむことができます。また、薬効を持つ点では標準種と代わりませんので、ハーブティーや化粧水、エキスとして利用することも可能です。自分の庭に合った品種を選び、独自のドクダミガーデンを楽しんでみてはいかがでしょうか?
品種によっては繁殖力が強く、地面を覆うように広がるため、適切な管理が必要です。広がりすぎを防ぐために鉢植えで育てたり、根を抑制するためのガーデニングツールを使うと良いでしょう。
どくだみは、独特な香りとともに多様な姿を見せる魅力的な植物です。あなたの庭にも、ぜひどくだみの品種を取り入れて、その多彩な美しさを楽しんでください。